『シアター能楽』は、能を英語で制作し、上演しているグループです。『両国BEAR』での1週間の創作活動の成果として、「Emily」 と「Phoenix Fire」という2つの作品のショーイング(創作途上公演)を、6月8日(土)と9日(日)に行います。

脚本のAshley Thorpeと、音楽のRichard Emmertとで演出する「Emily」は、6月8日(土)16:00から上演されます。「Emily」は、2018年にロンドンのワークショップで新作の能として、上演されたものです。20世紀のイギリスのサフラジェット 運動のパイオニアであったEmily Wilding Davisonの悲劇的な最期と、彼女を踏みつけた馬に乗っていたHerbert Jonesの苦悩の物語です。フルバージョンの「Emily」は、今年9月にロンドンで公演される予定です。

『シアター能楽』の最新作である「Phoenix Fire」は、6月9日(日)16:00が初演となります。脚本と作曲はKevin Salfen、演出はJohn Ogleveeと長年『シアター能楽』と協働している松井彬です。「Phoenix Fire」は2020年の東京オリンピックを記念して書かれたものです。1964年東京オリンピックのドキュメンタリーで映画監督として高く評価された市川崑と、柔道の父であり、実現には至らなかった1940年の東京オリンピックを提唱し続けた嘉納治五郎との対話の空想をモチーフに、日本のオリンピックの歴史を称えようとする作品です。

両公演とも英語で行われます。上演後には、パフォーマーとの質疑応答の機会を設ける予定です。

チケットは無料ですが、座席数に限りがあるため、予約をお勧めします。下記のリンクでPeatixにご連絡ください。
Emily:6月8日の公演
Phoenix Fire:6月9日の公演

このグループについて関心のある方は、シアター能楽のホームページをご覧ください。(英語のみ)